造影剤の副作用でした

造影剤、薬の副作用と言うものは本当に恐ろしいものだと思います。


私は初めて入院してから約3ヶ月が過ぎていました。

この間、【肝臓がんの末期で余命3ヶ月を宣告】され、【2度の救急車要請】、そして【2度の死の宣告】まで受けてしまいました。


この間の出来事は今でも妻には特に申し訳なく思っています。

せっかく肝臓移植を調べて提案してくれて妻が肝臓提供者になると言う話まで進んでいたのに私はそれを断り、更にはこんな思いまでさせてしまったからです。

正直、今でもあまり思い出したくない時期の話しですが闘病生活の大変さを少しでも現実的にお伝えするためお話ししています。


意識が無くなってからどの位時間が経った頃でしょうか、私は目を覚ましました。

気が付くと個室で点滴を受けていました。

やはり脱水症状だったのでしょう、点滴を受ける事で脱水症状は回復したようでした。


しばらくすると看護師さんが部屋に入って来ました。

見たことのある看護師さん、私はその部屋が4階の病棟だと分かりました。

「またお世話になります。ところで今何時ですか?」

「夜の7時です。」 夕方、救急車で運ばれてから数時間経過していました。

「喉が渇いたので水をもらえますか?」

「ごめんなさい、先生から水分は摂ってはいけないと言う指示が出ているので今日は我慢して下さい。」

看護師さんはそう言うと、私の胆汁の容器を見て、胆汁の処理を始めました。


私はとっさに、「4人部屋に変えて下さい。」 とお願いしました。

お恥ずかしい話しですが、私にとって個室はもうコリゴリだったからです。。。
⇒個室がコリゴリになったお話しはこちら


看護師さんが部屋を出て行った後、私はいろいろな事を考えていました。

『あんなに脱水症状には気を付けて水分を摂っていたのに何故また、こんなに大変な脱水症状になってしまったのだろう・・・。』

『水も摂ってはいけないと言う事は食事は更に先の事なのかな・・・。』

『水も食事もダメって、こんな状態で末期ガンに勝つ事が出来るのだろうか。。。』

特に脱水症状には妻にも協力してもらって気を付けていたので今回の緊急入院は私達夫婦にとって落胆は大きいものでした。


翌日、私は4人部屋に移動出来ました。

しかし今回は廊下側のベッドで、いつものように浅間山を見る事が出来ずとても残念でした。

部屋を変えてもらうお願いをした際に看護師さんには窓際のベッドを希望していたのですがこの時はきっとベッドの空きが少なかったのかも知れません。

ベッドで少し横になっていると主治医が様子を見に来てくれました。


「先生またお世話になります。ところで先生、お茶とか何か飲んでも良いですか?」

「2,3日様子を診させて下さい。うがいをする程度でしたら問題ありませんよ。」

そう言うと主治医は触診を始めました。


「先生、ちょっと伺いたいのですけれど、私が2度も急な脱水症状に襲われている原因って、バルーン手術の検査の時の造影剤の入れ過ぎではないのですか?あの日以来ですから・・・、こんなに急に具合が悪くなったのは。。。」

「笹野さんのために何とか広げられないかなと思ったんだけどね。少し多かったかなと思う事もありますが、何とか広げられないかなと思ってね。。。」


主治医はそう言うと病室を出て行きました。

私には人の命を預かっている医師の言葉とは思えませんでした。


次のページへ   57:主治医への不信感が募る




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