私が入院していたこの頃、長女に2人目の子供が産まれる予定になっていました。

出産予定日から考えて、出産が先か、退院が先かというタイミングでした。

産まれて来る孫は女の子と言う事も分かっていました。

私はとにかく無事に産まれて来てくれればと願っていました。


私自身、余命宣告を受けてから『1年3ヶ月』経っていました。

家族も皆、もう癌は進行していないと感じていたのか、
「産まれてくる子にもキノコ狩りに連れて行って欲しい。この子のためにも皆のためにもこれからも出来るだけ長生きしてもらわないと困る。」
と言われました。

私も『一日でも長生きして孫の成長を見たい』と思うと『また生きるんだ。』という希望と勇気が湧いてきました。


その後、私の退院より早く孫は産まれてきてくれました。

これで私の孫は4人になりました。


孫と|肝臓がん末期闘病記


男の子2人と女の子2人、その年の10月には末娘も出産を控えていました。

「正月が楽しみだな。賑やかになるな。」 妻と良く話しをしました。


それから数日後、私にも退院の許可が出ました。

体調もなかなか順調でした。

退院の前日、主治医から退院後の通院での点滴について話しがありました。

点滴を受ける際には、自分の胆汁の出る量に応じて自分で本数を決めて点滴を受けても良いという事でした。


私も長く受けているせいか、その方が良いと思いました。

主治医の考え方に嬉しく思いました。


そして退院当日、私は孫の顔が早く見たくて、朝食後早々に我が家へ帰りました。

産まれたばかりの孫はとても小さくて可愛い。

何より我が家で孫を抱ける幸せを感じました。


そしてこの退院を最後に、私はもう2度と入院する事はありませんでした。

2005年(平成17年)6月13日のことでした。




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