娘のお土産でタバコ復活(笑)

娘の結婚式の翌日、妻が病院に来てくれました。

病室の中では込み入った話しも出来ないので病棟の談話室に行きました。


「結婚式のバージンロードはどうした?」私は気になっていたので真っ先に聞いてみました。

「長男が娘の手を取って上手く歩いていたよ。」

「そうか、それなら良かった。」私は嬉しい反面、ちょっと寂しい笑顔をしてしまいました。

「お父さんに財布を買ってくるから楽しみにしていてね!」って言ってたよ。


娘夫婦はオーストラリアに新婚旅行に行っていました。私は、娘達が楽しく過ごして無事に帰って来ることを待つことにしました。

私の体調は日が経つにつれて少しずつ良くなって行きました。胆汁の出る量も落ち着いてきました。

体調が良くなると一日一日が退屈でとても長く感じるものです。

それに加え、治療をしている患者さんの苦しそうな顔を見ていると私まで気持ちが落ち込んでしまいます。


人間とは勝手なものですね。


逆に、体調が良い分、他の入院患者さんやそのご家族の方々と話しをする機会も多くなりました。

私は普段、時間を持て余していつものタバコを吸っていた近くのベンチに座り、外を眺めている事が多かったです。

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↑当時、私が良くタバコを吸っていた場所です。今では禁煙になってしまったようです。。。

タバコを止めてからそんな日が数日続いていました。

そんなある日の事、私の携帯電話が鳴りました。

それは新婚旅行に行っていた末娘からでした。

「ただいま!帰って来たよ!約束のお土産を買ってきたから今から病院に行くね!」

私はそのままコーヒーを飲みながら娘が来るのを待つことにしました。

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しばらくして娘の車が見えて来ました。

駐車場に車を停め、元気そうな笑顔で私のところに来ました。

一緒にベンチに座り、
「おかえり!オーストラリアはどうだった?!」
その後、娘はいろいろな話しをしてくれました。

私は聞いているだけで楽しかった事が良く伝わって来ました。


そして娘は私に袋を差し出しました。

「ハイこれ!お父さんのお土産!」

袋を見て、『財布』にしてはやけに袋が大きかったので何が入っているのか聞きながら袋の中を覗き込んでみると止めたはずのタバコが入っていました。

私は娘の結婚式当日にタバコを止めたので娘はそのことを知りませんでした。

「ありがとう!でもこの前からタバコ止めたんだ。」

「そう、そうだったの・・・。」

娘は寂しそうな顔をして言いました。


そんな顔を見てしまった私は「でもせっかく買ってきてくれたんだからやっぱり吸おうかな!」


笑いながらタバコを袋から出し、1本取り出しました。

ライターを持っていなかったので近くのタバコを吸っている人に借りてタバコに火をつけました。

「あ~、タバコを吸うとやっぱり落ち着くなぁ。。。」


私はタバコを吸いながらもう一つの方の袋を開けました。

『財布』でした。
「お父さんが思っていたイメージ通りの財布だよ。ありがとう!」

娘は嬉しそうに笑っていました。


余談ですが、その財布は今でも大切に使っています。

私はこの時、とても幸せそうな娘を見てとても嬉しく、安心した事を覚えています。


そしてこの日からまた私の『スモーカー人生』が始まってしまいました。




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