副作用は終わったけれど・・・

造影剤の副作用で突然の体調異変に襲われたものの、その後は特に副作用で苦しむ事はありませんでした。


しかし、楽しみにしていたゴールデンウィーク、上手く行けばわき腹のチューブが外れて孫達とあちらこちら遊びに行けると考えていたゴールデンウィーク、
結局私は遊びに行くどころか、ひとり淋しく病室で過ごす事になってしまいました。


ゴールデンウィークのある小春日和な日、私は病室の窓から外を眺めていました。

浅間山


窓の外には雄大な浅間山が見えていました。

そのちょっと『下』の方に目をやると、高速道路が見えました。

連休のため、車の量はとても多く、渋滞していました。

それぞれの車の中までは見る事が出来ませんが、なんか、とても楽しそうな気がして、それが羨ましく感じていました。

それと共に自分自身に寂しさのようなものも感じていました。


肝臓ガンの末期との宣告を受けてから2ヶ月が経っていました。

この2ヶ月、たった2ヶ月の間に本当にいろいろな事がありました。

しかし、何とか乗り越えて来た自信のようなものも芽生え始めて来ていました。


しばらくして妻がお見舞いに来てくれました。

娘や孫達には妻から状況を話してくれたとの事でした。

『今年のゴールデンウィークはこんな事になってしまったけど、来年までには肝臓ガンを治してみんなでまた出かけよう。』

『俺は絶対に死なない。何としても生きるんだ。』


根拠の全く無い【自信】でしたが、自分の中でそのような気持ちを強く持てるようになって来ていました。


またそれと共に、造影剤の一件から、私達夫婦は主治医の先生に不信感を抱いていました。




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