リザーバー 太鼓(たいこ)

術後、最初に気付いたのは、腹に何か変なものが埋め込まれていた事でした。

ただでさえ、動いてはいけない状態だったので余計に気になってしまっていたので、診察の時、主治医に聞いてみました。


「笹野さん、それはリザーバーと言って、そこから直接抗がん剤を入れるためのものです。

と教えてくれました。


ちなみにこのリザーバー、医師の用語(俗語)で『太鼓(たいこ)』と言うそうですね。

確かに言われてみれば小さな『太鼓(たいこ)』のようでした。


リザーバーを埋め込まれ、その用途を聞くと、
『あぁ、これから本当に肝臓がんとの闘いが始まるのだ。』と緊張感を感じていました。

リザーバーをはじめ、肝臓ガン治療のための準備は着々と進んでいましたが、実際の治療はなかなか始まりませんでした。



そしてちょうどこの頃、妻は主治医に呼ばれて言われたそうです。

「ご主人は進行性の肝臓がんです。しかも症状が末期のため、これから始める抗がん剤治療をしたとしても、余命3ヶ月でしょう。」と。

余命3ヶ月告知書1 告知書2

もちろん、私は全く知りませんでした。


妻は主治医の話しを聞いてどんな思いをしていたのだろう。

どう受け止めたのだろう。

その先どうして行こうと考えたのだろう。


その時の妻の気持ちを考えると今でも本当に胸が苦しくなります。

そして、いろいろな面で本当に良く『耐えて』くれたと思います。


術後3日目、尿のチューブが外されました。少しだけ楽になりました。

が、それと共に、間もなく抗ガン剤治療が始まるのだろうとも思いました。


私は自宅から持ってきたそのサプリメント(健康食品)を何よりも優先して飲んでいました。

抗ガン剤治療でかなり免疫力が下がると思うのでその前に、少しだけでも出来る限り免疫力を高めておこうと考えていたからです。

とにかく抗ガン剤の副作用を出来る限り抑えるにも免疫力維持はとても有効的だと今でも思っています。


そのサプリメントを飲み続け、それと共にK県の病院のガン治療と同じ治療を受ける事で私は安心してガンと闘えると思っていました。


これと言った指針は無い状態でしたが自分でそう思って、考えて主治医には内緒でしたがサプリを飲み続けていました。




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