転院を考える

***** 1999年(平成11年)4月 *****


私は兄がいる病室へ行けず、ひとりしばらく待合室の椅子に座り、兄にどのように話しをしたら良いのかを考えていました。

『最初の診断の段階で先生から直接兄に胃ガンの告知をしてくれれば良かったのに。』とこの時何度も思いました。

最初の段階で先生から胃ガンの宣告を兄にしてもらっていたら、私も義姉も嘘をついたりこんなに悩んだりする事も無かったのにと何度も思いました。


そんな時、私は兄が十二指腸潰瘍の治療で薬を処方してくれている、かかり付けの個人病院の先生に訳を話して、別の病院を紹介してもらおうと考えました。

上手く別の病院に転院が出来れば、何か他に治療法があるかも知れないと言う私なりの期待もありました。


そしてこの日はとりあえず、
『今の治療を続けてみて治れば退院出来るし、もし治らなければまた違う治療を行います。』
と先生が言っていたと兄に伝えました。

兄も分かってくれたようで納得してくれました。


私はホッとしながらも、先生への不信感を募らせながら家に帰りました。


9:かかりつけの先生に相談する


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