癌を克服した実感が湧いてくる

胆汁のチューブが抜けてから数時間が経っていました。


チューブが通っていた穴が塞がるのに数日かかると言われていました。


「穴が塞がるまでは胆汁の通り道になっていますから
胆汁が出てきてしまう事があります。」


主治医にそう言われ、ガーゼが何枚も重ねて当ててあるのですが
私は何となく気になり、良くわき腹に手を当てていました。


しかし、心配とは裏腹に胆汁がしみ出て来ることはありませんでした。


 

妻にチューブが抜けた事を伝えようとベッドから立ち上がりました。


やはり無意識に容器のヒモを探していました。。。


廊下を歩いていても、『何も付いていない』自分の身体に
違和感さえ感じてしまいましたが
何か『晴れ晴れ』とした爽快感と言うか、気持ち良さを感じていました。


癌を克服した実感が、何気ない行動一つ一つから実感する事が出来ました。


 

1階に降り、いつもの喫煙所で妻に電話をしました。

「良かったね!本当に良かった。。。
退院の日が決まったらお赤飯を炊いてお祝いしようね。」


妻も喜んでくれました。

私はその後、長男と長女、そして次女とそれぞれの子供達にも連絡をしました。


皆喜んでくれました。

 

今までがとても辛かった分、
本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。



 

 





 

 

 

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