『最後』の気持ちでセリ採りへ

肝臓移植のため、大学病院へ入院するため当時入院していた病院を退院した日。

 

その日は小春日和で天気も良く、私は趣味でもあるせり採りに行こうと
妻と友人を誘いました。

 

私と妻、そして友人の伊藤さんの3人でセリ採りへ行く事になりました。

21-10

↑友人の伊藤さんです。後程お伝えしますが私の命の恩人です。


セリ採りに向かった場所・・・、
そこはこの時期になると良く行く、いわば私の中でセリ採りの『秘密の場所』でした。


胃がんで亡くなった兄とも良く来ていた場所でした。

 

21-2



私は気持ちの中でこれが【最後】と言う覚悟を持っていました。

もうこの場所へは生きて来ることは無いかも知れない・・・、
そんな気持ちがありました。


この時期、大好きなこの場所・・・、良く目に焼き付けておこうと思ってセリ採りを始めました。

 

すぐ近くで妻や伊藤さんもセリ採りを始めました。


『妻は今、どんな思いでセリ採りをしているのだろう・・・。』


 

そんな事を考えると、とても辛く、
でも気丈を装い、無心にセリ採りをしていました。



1、2時間位経った頃だったと思います。

伊藤さんが知人と約束があるとの事で伊藤さんだけ先に帰る事になりました。


私と妻もその後少しセリ採りを続けて、家路につきました。


私の身体は当時、かなり悪くなっていたので、たった数時間のセリ採りでも
とても疲れ切っていました。


 

家に帰ると妻は早速、採ったセリを夕飯用に料理し始めました。

我が家ではセリ採りの後のセリ料理は『卵とじ』が定番となっています。


 

私は夕飯が出来るまでの間、すぐにでも横になりたいのですが
その前に容器に溜まった胆汁を捨てる『仕事』があります。

これも病院に入院していた時と自宅では勝手が大きく違って
慣れるまでにとても大変な思いをしました。

横になる体勢もチューブや容器の事を考えなければならなかったので
自由に横になる事すら出来ませんでした。



 

 

そんな頃でした。

一緒にセリ採りに行った伊藤さんから夕方、電話がありました。


「笹野さん!癌に良い健康食品があるらしいよ!
効くかどうかは判らないけど、話しだけでも聞いてみない?」

 

私がワラにもすがる思いで電話をした事を覚えていてくれたのです。

私は伊藤さんのその気持ちがとても嬉しく、また感謝していました。


私はとにかく話しを聞いてみようと
場所と時間を約束して電話を切りました。



「伊藤さんがなんか、ガンに効くものを探してくれたみたいよ!」と妻に言うと

「エッ?!本当!話しだけでも聞きにいこうよ!
お父さんひとりで運転して行って何かあったら大変だから私も行くよ!」


妻も私と同じ気持ちでいてくれたようでした。


私達は早速外出の準備を始めました。



 

 

 




 

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